ものづくり補助金 令和4年度第2次補正予算の概要

ものづくり補助金の継続実施が発表されました
先日、経済産業省より「経済産業省 令和4年度第2次補正予算案の事業概要(PR資料)」が公開されました。
前回、事業再構築補助金について案内しましたが、中小企業生産性革命推進事業として、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、事業承継・引き継ぎ補助金が継続実施されることも発表されています。
今回は、来年以降のものづくり補助金について、経産省のPR資料を元に概要を紹介します。
新たな申請枠について
新たな申請枠は下記のように案内されています。

中小企業庁 中小企業・小規模事業者等関連 令和4年度補正予算のポイントより引用
※補助上限額は従業員規模によって異なる(750万円〜1,250万円)
グリーン枠、グローバル市場開拓枠以外は、現行のものづくり補助金と大きな違いはないと言えますが、ポイントとなる点を3点紹介します。
参考:「ものづくり・商業・サービス補助金」で 新製品・サービスの開発や生産プロセス改善等を支援!(リーフレット)
1、大幅な賃上げによる補助金額上乗せ
事業再構築補助金同様、ものづくり補助金でも賃上げへの支援強化が謳われています。
「通常枠」の補助上限枠は従業員数によって750万円〜1,250万円(現行のものづくり補助金では、5名以下:750万、6〜20人:1,000万、21人以上:1,250万円)とされています。
補助上限額の変更はありませんが、次年度から、「大幅な賃上げに取り組む事業者への支援として、補助上限額が100万円〜最大1,000万円上乗せされる(回復型賃上げ・雇用拡大枠は除く)」ようになりました。
詳細は発表されていませんが、まず、「事業場内最低賃金≧地域別最低賃金+30円」が申請の必須要件であり、現行のものづくり補助金で、「給与支給総額を年率平均2%以上増加、かつ事業場内最低賃金≧地域別最低賃金+60円」、「給与支給総額を年率平均3%以上増加、かつ事業場内最低賃金≧地域別最低賃金+90円」が加点要件となっていますので、賃金、または給与総支給額である程度のハードルが設けられる可能性があります。
2、グリーン枠の拡充
「グリーン枠」に関しても、賃上げ同様、国の重点的な政策を反映したと言えます。
エントリー、スタンダード、アドバンスと3段階の補助上限額設定が設置され、省エネニーズに幅広く対応する形となりました。
従業員数に応じた制限が入る可能性もありますが、最大4,000万円はものづくり補助金では最大規模となり、温室効果ガスの排出削減や炭素生産性向上を伴う等、省エネ目的の大規模投資を計画している事業者には大きなチャンスと言えます。
3、グローバル市場開拓枠の新設
新たに「グローバル市場開拓枠」が設置されましたが、現行のものづくり補助金の「グローバル展開型」の改編・拡充ともとれます。海外事業の拡大等を目的とした設備投資等を支援する点は変わらず、新たに「海外市場開拓(JAPANブランド)類型では、海外展開に係るブランディング・プロモーション等に係る経費も支援」と明記されています。
JAPANブランドに関しては、令和4年度当初予算で「JAPANブランド育成支援等事業費補助金」の公募がありました。
こちらも詳細は未発表ですが、既存の「グローバル展開型」と、「JAPANブランド育成支援等事業費補助金」両方の要件や必要書類、採択事例が参考になると思います。
詳細は補正予算成立後&Web無料相談受付中
詳細は、事業再構築補助金同様、補正予算成立後、準備が整い次第随時発表されます。
現行のものづくり補助金の採択発表が2月中旬予定とされているので、こちらも春先の公募となる可能性が高いです。
当社ではZoomによるWeb無料相談を実施しています。
申請をお考えの事業者様は、お早めにご相談いただけますと幸いです。
参考:
中小企業庁 中小企業・小規模事業者等関連 令和4年度補正予算のポイント
「ものづくり・商業・サービス補助金」で 新製品・サービスの開発や生産プロセス改善等を支援!(リーフレット)