【激減!採択率26.4%】事業再構築補助金 第11回公募の補助金交付候補者発表
事業再構築補助金、第11回公募の採択率は?
先日、事業再構築補助金の第11回公募の採択結果が発表となりました。
全体の採択率は26.4%と、前回の48.1%をはじめ、第6回以降40%を超えていた採択率を大幅に下回る結果となりました。
応募件数は9,207件と、前回の10,821件から約1,600件減少しています。
事業再構築補助金 第11回公募の結果についてより抜粋(以下、図表すべて同様)
今回は、事業再構築補助金第11回の公募結果の概要に基づき、
・申請枠ごとの応募件数、採択率
・応募金額の分布
・認定支援機関別応募・申請・採択状況
について紹介します。
事業再構築補助金の採択率はどの申請枠も大幅低下 40〜50%が20%台に
冒頭の申請枠ごとの採択件数に、採択率を加えると下記になります。
※第9回の成長枠は通常枠と比較、物価高騰対策・回復再生応援枠は緊急対策枠と比較
申請枠ごとの採択率に極端な差はなく、全体的に低下した印象です。
唯一30%を超えているのが、今までは比較的採択率が低かった「グリーン成長枠」となります。ただ、応募件数がさほど多くはない枠のため、誤差の範囲と言えそうです。
応募者の6割が申請し、採択率も今までは50%を超えていた人気の「物価高騰対策・回復再生応援枠」も、25.5%と厳しい結果となりました。2者に1者採択されていたのが、4者に1者になったのは非常にインパクトがあります。
今まで、通りやすい枠、通りづらい枠の傾向は若干見受けられていましたが、どの枠もほぼ変わらなくなった点が、第11回公募のもう1つの特徴と言えそうです。
事業再構築補助金、応募金額はどれくらい?(応募金額)
応募金額に関しては、前回同様、2,000万円までの金額で応募された案件が全体の8割超を占めると公表されています。
最大補助金額1億円(中堅企業は1.5億円)を銘打った大型補助金ではありますが、実際は成長枠の従業員数20名以下の補助上限額である2,000万円までがボリュームゾーンと言えます。
今回も、前回同様、〜1,000万円が最も多い結果となりました。
補助上限額の低い「物価高騰対策・回復再生応援枠」の応募が多いことと関連していると考えられます。
認定支援機関は金融機関が多数(認定支援機関別応募・申請・採択状況)
最後に、認定支援機関別の応募・申請・採択状況を紹介します。
応募状況に関しては、金融機関(銀行、地銀、信用金庫)が約2,600件で最も多く、今まで同様に約1/3の事業者が金融機関に依頼しています。特に地銀、信用金庫など、地域の金融機関への依頼が多いことも今までと変わりありません。
士業の中で最も多い採択件数を誇るのは中小企業診断士になります。認定支援機関が金融機関や民間コンサルティング会社の場合でも、中小企業診断士が支援を行うケースは多々あり、実際はもっと多くの中小企業診断士が関与しています。
当社では約250名の中小企業診断士がパートナーとして活躍しています。補助金申請のコンサルタント選びのポイントは、こちらをご覧ください。
https://hojokin-joseikin.com/211/
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特に、例年人気のものづくり補助金に関して、3月27日締め切りの第18次公募で令和5年度補正予算分は終了とされていますので、お早めにご相談ください。
参考: