製造業向け最大5億!サプライチェーン強靱化枠とは?【事業再構築補助金】
事業再構築補助金のサプライチェーン強靭化枠とは?
コロナ対策の大型補助金、事業再構築補助金には、「成長分野進出枠」「コロナ回復加速枠」などいくつか申請枠がありますが、国内サプライチェーン及び地域産業の活性化に取り組む事業者(製造業)への支援として「サプライチェーン強靱化枠」が設置されています。
事業再構築補助金 【サプライチェーン強靱化枠】公募要領には、
ポストコロナの経済社会において、海外で製造等する製品の国内回帰や地域 のサプライチェーンにおいて必要不可欠な製品の生産により、国内サプライ チェーンの強靱化及び地域産業の活性化に資する取組を行う中小企業等に対 する支援
と記載されており、補助上限額が5億円と、大規模事業にも対応した申請枠となります。
サプライチェーン強靭化枠は、対象経費が他の事業類型と異なっており、公募要領も別に用意されています。
今回は、事業再構築補助金の「サプライチェーン強靱化枠」について紹介します。
サプライチェーン強靭化枠の対象経費、補助率、補助上限額は?
サプライチェーン強靭化枠の対象経費は、
・建物費
・機械装置(必須)・システム構築費
のみとなります。
また、対象経費のうち、「生産のための機械装置の導入」が必須になります。
新設する工場なども対象になり得ますが、別途、何らかの設備投資が必要です。
機械装置費のみでの申請は可能です。
既存の機械装置等の単なる置き換えに係る経費は対象外になるのでご注意ください。
補助金額は、
・中小企業者等、中堅企業等ともに 1,000万円~5億円
・建物費を含まない場合、1,000万円~〜3億円
となります。
他の類型のように従業員数ごとの金額設定はありません。
補助率は、
中小企業者等 1/2 中堅企業等 1/3
となります。
サプライチェーン強靭化枠の申請要件とは?
サプライチェーン強靭化枠は、下記事業再構築指針の「国内回帰」または「地域サプライチェーン維持・強靭化」の類型で求められている各要件を満たす必要があります。
参照:事業再構築指針の手引き
「国内回帰」、「地域サプライチェーン維持・強靭化」の類型ごとの概要と必要となる要件は下記になります。
参照:事業再構築補助金 【サプライチェーン強靱化枠】 公募要領より
「国内回帰」の海外製造等要件、「地域サプライチェーン維持・強靭化」の地域不可欠性要件は、いずれも事業計画や添付書類で要件を満たすことを示す必要があります。
たとえば、「国内回帰」で、国内に生産拠点を整備する計画であることを示す場合は、「国内で整備する生産拠点の概要(整備場所、面積等)及び当該国内生産拠点において製造する製品の生産計画をお示しください。」と記載されています。
事業計画の要になる部分なので、具体的、かつ客観的に要件を満たしていることを明確に示すことができる計画を準備する必要があります。
導入設備の先進性要件、新事業売上高10%等要件はどちらの類型にも共通ですが、こちらも事業計画や添付書類で要件を満たすことを示す必要があります。
補助対象事業の申請要件は?
その他、どちらの類型にも共通する補助対象事業の要件もあります。
事業再構築補助金の対象は?【必須申請要件について】
に記載した全枠共通の必須申請要件も必要になり、
C 付加価値額を向上させること
の付加価値額の年平均成長率向上率は5.0%必要です。
その他、
・国内増産要請要件
・給与総額増加要件
・事業場内最低賃金要件
・デジタル要件
・パートナーシップ構築宣言要件
など、補助金額が大きい分、サプライチェーン強靭化枠ならではの要件も多数あります。
すべて満たせるよう、公募要領で詳細を確認するようにしてください。
事前相談を受け付け中
当社では代表によるWeb無料相談(Zoom)を実施しています。
サプライチェーン強靭化枠は特に補助事業の規模が大きくなる場合が多いと思います。
事業計画の作成には十分に時間をかけたいです。
申請締め切りは7月26日ですが、お早めにご相談いただけますと幸いです。
参考: