ものづくり補助金・小規模事業者持続的発展補助金・IT導入補助金の補助金コンサルタント(申請支援・申請代行)

中小企業庁予算税制改革のポイントから読み解く2020年ものづくり補助金

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ものづくり補助金の概要

中小企業対策関連予算にて、ものづくり補助金の動向が発表!

中小企業庁のホームページ、中小企業対策関連予算のページで、ものづくり補助金の実施予定が発表されました。

詳しくは2019年12月26日更新の「ものづくり補助金」チラシにて

これによると、例年同様にものづくり補助金が実施されることが明記されています。詳しく見ていくと、2020年に実施される「ものづくり補助金」の詳しい内容が記載されています。「ものづくり・商業・サービス補助金(いわゆるものづくり補助金)」がさらに使いやすくなった、と記載されています。

上限金額は例年通り1,000万円となる見込み

チラシには補助上限は1,000万円、補助率は原則1/2となっています。昨年と同様の内容になるものと考えられます。補助率(補助金の支給率)は1/2、これも例年通りとなっていますが、カッコ書きで「原則1/2」と書かれています。例年通り小規模事業者(商業5名以下、製造業20名以下)の場合は補助率が2/3まで支給されると書かれています。この「原則」が、小規模事業者の補助率2/3をさすのか、それとも様々な認定制度を取得すると2/3に引き上がるのかは不明です。賃上げや認定制度の取得(先端設備等導入計画、経営革新計画、経営力向上計画など)を行うことによって、補助率が1/2から2/3に引きあがる可能性は高そうです。

補助金申請のための要件、審査方法は?

このチラシにはものづくり補助金の申請要件が3つ記載されています。

要件の1つ目は「年率3%の付加価値額向上」です。3年の計画であれば9%以上の付加価値額の増加する計画が必要です。これは例年通りの要件となります。

要件の2つ目は「給与支給額年1.5%以上の向上」です。3年計画であれば4.5%の給与支給額の増加が必要になります。2020年実施分からは賃上げが厳しく審査されるという噂も出ておりますし、未達成の場合は一部の補助金を返納する規定も設けられる見込みです。給与支給額30万円程度の社員であれば、13,500円の給与支給額アップですね。従業員の多い中小企業には厳しい条件ではありますが、従業員が少ない事業者はアップ額も抑えられるので有利とも言えますね。

要件の3つ目は、「事業場内最低賃金プラス30円」です。アルバイトの賃金など気を配る必要がありそうですが、売り手市場の現状を考えると、この要件は楽にクリアできる又はすでにクリアしている会社が多いのではないでしょうか。

新しいメニューや申請タイミングで変更あり

海外展開する企業向けの新しいメニューが新設されるようです。このほか、ビジネスモデル構築型、サプライチェーン効率化型など3つの新たなメニューも加わる見込みです。グローバル展開型に関しては補助上限が3,000万円、ビジネスモデル構築型は補助上限が1億円かつ定額の補助となります。グローバル展開(海外展開)型は、アジア進出等を目指す企業にとっては非常に使いやすいものとなりそうです。高額の設備投資でもご活用いただけそうです。あらゆる補助金の手続きをひとつのポータルサイトに集約するJ-Grantsも今回から導入されます。

J-Grants関連記事はこちら

また大きな変更点として、通年募集へ変更となっています。「補助金のことを知ったのは良いが、すぐに締め切りとなり申請できなかった」という話はよく聞きます。公募期間を長く取ることで、こうした利用者の声に答えようとする意図が感じられます。チラシには「最適なタイミングで申請可能」と書かれていますので、おそらく年に数回(春、夏、秋、冬の4回くらいでしょうか)で審査を行う可能性もあります。これは利用者にとっては非常に使い勝手の良い制度だと思います。

気になる募集開始時期、採択率は?

最後に気になる募集開始時期を見てみると、2月ごろ「事務局決定」、3月ごろ「一般型公募開始」と書かれています。予算成立を前提として、と明記されているものの、大きな変更は無いと考えられます。よって3月に申請をするための準備を今から進めておくことをお勧めします。

また審査方法については「革新性や事業性等の審査がございます」と明記されています。補正予算案で3,610億円と大きく増額(昨年は1,000億円程度)されたため、審査が無くなったり、簡易になるのでは?という噂も流れましたが、例年通り審査が行われることを示唆しています。「例年は2〜3倍程度の採択倍率です」とわざわざ書かれているところをみると、例年通り30〜50%前後の採択率となる見込みです。今から申請のための事業計画づくりをスタートする必要がありそうですね!

【執筆者のご紹介】

補助金支援コンサルタント・事業計画策定エキスパート・中小企業診断士 姫田 光太

平成29年補正予算ものづくり補助金では8連勝、平成30年度補正予算ものづくり補助金では11連勝、平成30年度補正予算ものづくり補助金2次公募では3連勝、ものづくり補助金の採択実績は平成28年から25連勝中。このほか、小規模事業者持続化補助金11連勝、IT補助金では30件中28件採択、合計採択数は64件(2018〜2019年実績)。平成29年度補正予算(平成30年実施)経済産業省系の補助金支援の採択率は100%。ものづくり補助金採択率100%。経営者の想いを伝える事業計画づくりがモットーの補助金申請支援コンサルタント。

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