ものづくり補助金の対応業種は?そして2020年の公募開始はいつ?
皆さまこんにちは!補助金・助成金採択支援どっとコムの代表コンサルタント姫田です。最近、経営者の皆さまから、「ものづくり補助金ってどんな業種で使えるの?うちの会社でも使えるの?」といった問い合わせを多く頂いています。今回のブログでは、過去の採択実績から、どのような業種にものづくり補助金がご活用いただけるのかをご案内したいと思います!
結論を先に申し上げますと、アイデア次第ではあらゆる業種でご活用いただけます。補助金の通称が「ものづくり補助金」なので、製造業向けの補助金と思われがちですが、当社でも製造業以外の事業者さまからの問い合わせも多く、実際に採択された事例は多数ございます。もともと製造業向けに実施された補助金なので、製造業が採択されやすいのは事実です。しかし数年前からこの補助金のタイトルが大きく変わりました。昨年を例にとると「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」となり、サービス業や商業の皆さまでもご活用いただけるようになった事がわかります。以下に当社採択事例から、採択されやすい業種、申請可能な業種をピックアップしてみました。
補助金の鉄板は製造業
ものづくり補助金が設備投資を促すために実施されているため、設備導入が多いものづくり製造業は鉄板です。当社でも数々の製造業の会社さまをサポートさせていただき、全て採択となっていますので、比較的採択されやすい業種と言えるでしょう。
当社でも最も多い申請のひとつで、過去の採択を見ると、プラスチック製品製造業(射出成形機の導入)、金型製造業(NC旋盤、最新式研磨機の導入)、金属製品製造業(マシニングセンタの導入)、ネジボルト製造業(転造盤、ローリングマシン導入)、機械製造業(ロボットの導入)など採択事例は多岐に渡ります。
あまり多くはありませんが、飲食店や旅館業も定期的な設備投資が必要なため、補助金の活用は可能です。例えば最新式の厨房設備等は一式揃えると500万円、1,000万円と投資額もかさむため、補助金の活用は有効です。当社でも最新式の厨房設備、例えばフリーザーや最新式のスチームコンベンションオーブン、真空包装機など、様々な設備を導入していただきました。決して採択されやすい業種ではありませんが、アイデアと事業計画次第では十分期待できます。セントラルキッチン化のための設備投資や、自社ブランドの土産品開発における製造設備等にご活用いただけます。
また当社にも問い合わせの多い業種として食品製造業など、食品関係があげられます。食品関係はパッケージ用のラベル貼り、梱包機等の購入でご活用される企業様が多いようです。アイスクリーム用の製造機械等も採択実績がございます。
最近増えてきているのが、ドローンによる測量精度の高度化にものづくり補助金を活用するというもの。レーザードローンや高精度カメラ、最新の画像解析ソフトウエア等を組み合わせて導入するケースが多いようです。昨年あたりまではドローン関係も新しさがありましたが、革新性を出すのが難しくなってきている印象です。今年からはドローン導入が普及してきたことを前提に、「当社のドローン測量はここが違う!」といった点を強調しないと確実な採択は難しいと考えられます。
資金調達が常に必要となる創業ベンチャー企業の申請も増えてきました。革新性のある事業を行う企業が多く、当社サポートでも採択率は高くなっています。設備導入は創業期の企業には負担も重いので、ものづくり補助金のような大型補助金は活用しやすいようです。革新性がある点では審査場有利、逆に歴史あるものづくり企業等と比較し、組織面や信頼度、安定度の点では見せ方を工夫する必要があります。
他にも高額な設備やクレーン等が必要な自動車整備工場、最新式のマッサージ機を導入した接骨院、海外メーカーの美容機器を購入した美容院、高額なCTスキャンを購入した歯科医院など、アイデア次第では様々な業種でチャレンジしていただけます。自社でも活用できるかわからない方は気軽にお問い合わせください。
さて、気になる募集開始はいつからでしょうか?2020年1月20日に独立行政法人中小企業基盤整備機構が、ものづくり補助金の事務局募集を開始しました。
令和元年補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業」にかかる事務局の公募
これはものづくり補助金の審査事務局、受付窓口を募集する公告です。これによると事務局公募の締め切りは2020年2月14日となっています。例年、事務局決定後の数週間後に公募が開始されます。よって2020年の公募開始は2月20日あたりから3月上旬になる見込みです。あと約1ヶ月しかありませんね。例年最初の募集期間はすぐに締め切りとなるケースもあるため、今から準備をしておく必要がありそうですね!
【執筆者のご紹介】
補助金支援コンサルタント・事業計画策定エキスパート・中小企業診断士 姫田 光太
平成29年補正予算ものづくり補助金では8連勝、平成30年度補正予算ものづくり補助金では11連勝、平成30年度補正予算ものづくり補助金2次公募では3連勝、ものづくり補助金の採択実績は平成28年から25連勝中。このほか、小規模事業者持続化補助金11連勝、IT補助金では30件中28件採択、合計採択数は64件(2018〜2019年実績)。平成29年度補正予算(平成30年実施)経済産業省系の補助金支援の採択率は100%。ものづくり補助金採択率100%。経営者の想いを伝える事業計画づくりがモットーの補助金申請支援コンサルタント。