ものづくり補助金・事業再構築補助金・IT導入補助金の補助金コンサルタント(申請支援・申請コンサルティング)

事業再構築補助金 第12回補助金交付候補者発表【採択率26.5%】

事業再構築補助金

事業再構築補助金、第12回公募の採択率は?

先日、事業再構築補助金の第12回公募の採択結果が発表となりました。

全体の採択率は26.5%と、前回の26.4%同様、比較的低い結果となりました。

応募件数は7,664件と、前回の9,207件から約1,543件減少しました。

事業再構築補助金、第12回公募の採択率

事業再構築補助金 第12回公募の結果についてより抜粋(以下、図表すべて同様)

 

今回は、事業再構築補助金第12回の公募結果の概要に基づき、

・申請枠ごとの応募件数、採択率

・業種別の応募・採択件数割合

・応募金額の分布

・認定支援機関別応募・申請・採択状況

について紹介します。

 

事業再構築補助金の採択率は前回とほぼ同じの26.5%

冒頭の申請枠ごとの採択件数に、採択率を加えると下記になります。

事業類型別の応募件数・採択件数

事業再構築補助金 第12回公募の結果についてより抜粋、加工編集

※第10回、第11回の成長枠は成長分野進出枠(通常類型)と比較、グリーン成長枠は成長分野進出枠(GX進出類型)と比較、物価高騰対策・回復再生応援枠はコロナ回復快速化枠(通常類型)と比較、最低賃金枠はコロナ回復加速化枠(最低賃金類型)と比較

 

第11回公募と比べて、採択率に極端な差はありませんが、成長分野進出枠(GX進出類型)と、コロナ回復加速化枠(最低賃金類型)は比較的採択率が高まった印象です。

ただ、申請数が4,684件と最も多かった成長分野進出枠(通常類型)は、採択率が22.1%と前回の27.8%から低下する結果となりました。

4者に1者も採択されていない状況です。

また、過去の物価高騰対策・回復再生応援枠、今回のコロナ回復加速化枠といったいわゆる特別枠は採択率が高い傾向にありましたが、今回はほぼ差が見られない結果となりました。

 

事業再構築補助金、どんな業種が採択されている?

申請事業者の主たる業種別の応募・採択件数割合は下記となっています。

業種別の応募・採択件数の割合

応募者、採択者ともに製造業、卸売業・小売業、建設業の順に多い結果となりました。特に採択者に関しては、製造業が41.8%と大きな割合を占めています。製造業が大型の設備投資やシステム構築などに、事業再構築補助金を積極的に活用していることが伺えます。

 

事業再構築補助金、応募金額はどれくらい?(応募金額)

応募金額に関しては、2,000万円までの金額で応募された案件が全体の6割、3,000万円までが7割を占めています。

補助金申請額の分布

前回の第11回公募では、2,000万円までが全体の8割を占めていたので、若干申請金額が上がったといえます。

前回、前々回は〜1,000万円の申請件数が最も多かったのですが、今回は1,500〜2,000万円が最も多い結果となりました。

最大補助金額1億円(中堅企業は1.5億円)を銘打った大型補助金ではありますが、実際は成長分野進出枠(通常類型)の従業員数20名以下の補助上限額である2,000万円までがボリュームゾーンと言えます。

 

また、応募者、採択者の補助金申請額の分布は下記のようになっています。

応募者・採択者の割合

応募者と採択者の間で、大きな差は見られない結果となりました。

 

認定支援機関は金融機関が多数(認定支援機関別応募・申請・採択状況)

最後に、認定支援機関別の応募・申請・採択状況を紹介します。

認定経営革新等支援機関別の応募・採択件数

まず、半数の事業者が応募にあたって認定経営確信等支援機関の策定支援を受けています。

そして、最も支援を受けた件数が多い機関は、民間コンサルティング会社という結果となりました。

認定経営確信等支援機関別の採択率では、地銀が34.2%と最も高い結果となりましたが、次に多い採択件数を誇るのは中小企業診断士になります。

(NPO法人、公益財大法人は件数が少ないため除く)

認定支援機関が金融機関や民間コンサルティング会社の場合でも、中小企業診断士が支援を行うケースは多々あり、実際はもっと多くの中小企業診断士が関与しています。

当社では約250名の中小企業診断士がパートナーとして活躍しています。補助金申請のコンサルタント選びのポイントは、こちらをご覧ください。

https://hojokin-joseikin.com/211/

 

事前相談を受け付け中

事業再構築補助金に関して、現時点では次回の公募が発表されていませんが、当社ではものづくり補助金など、設備投資やシステム構築をご検討の事業者様の補助金活用についてZoomによるWeb無料相談を実施しています。

まもなく2024年も終わろうとしていますが、2025年、新たな1年でスタートダッシュを図るためにも、ぜひお早めにご相談ください。

参考:

事業再構築補助金第11回公募の採択結果発表(前回記事)

事業再構築補助金ポータルサイト

事業再構築指針の手引き

事業再構築補助金の概要 (中小企業等事業再構築促進事業)

事業再構築補助金リーフレット

 

【執筆者のご紹介】
大規模成長投資補助金コンサルタント・ものづくり補助金コンサルタント・事業再構築補助金申請コンサルタント

事業計画策定エキスパート・中小企業診断士 姫田 光太

【執筆者の採択実績】
補助金申請コンサルタントとして活躍。ものづくり補助金申請支援では通算50件以上連続採択。連続採択継続中。大規模成長投資補助金コンサルタントとしてはコーディネーター。そしてプロジェクトマネジャーとして5社の大型採択をサポート。

【採択件数、採択率ご紹介】
小規模事業者持続化補助金12連勝。IT補助金では32件中30件採択。ものづくり製造業の採択率100%。平成29年度補正予算(平成30年実施)、平成30年度補正予算(平成31年実施)経済産業省系の補助金支援の採択率は100%。事業再構築補助金のアドバイス支援では採択率90%以上継続中。現在は採択率を高めるためのアドバイザーとして補助金・助成金採択支援どっとコムの代表コンサルタントとして活躍。また補助金コンサルタントの養成講座のメイン講師も務め精力的に活動中。経営者の想いを伝える事業計画づくりがモットーの補助金申請支援コンサルタント。