令和2年実施のものづくり補助金等にてコロナウイルス特別枠が設けられました!
令和2年度補正予算にてものづくり補助金特別枠が設定されました!
みなさま、こんにちは。
補助金採択支援室、代表コンサルタント姫田です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により影響を受けられたすべての方に、お見舞い申し上げます。
さて、本日は最新情報として、コロナウイルスにより影響を受けた事業者を優先採択する措置が取られたことをお知らせいたします。
コロナウイルス感染症対策では、補助率の上限が1/2から2/3に引き上がることに加え、審査時の加点も得られるため優先的に採択されます。
ものづくり補助金のコロナウイルス特別枠の特徴は?
1次採択企業(3月末締め切り)は辞退して特別枠申請が可能に
2020年3月末の申請(4月末結果発表分)では、コロナウイルス感染症の影響を受けた企業は加点措置が取られたものの、特別な支援策は講じられていませんでした。よって、補助率引き上げ等の優遇措置は得られません。今回の変更された公募要領によると、4月に発表される3月末申請の一次締め切り分を辞退し、コロナ対策特別枠で再申請することが可能です。なお、今回の変更では、採択されたあとのスケジュールは一般の募集と同じになりますので、通常より早く設備投資ができる等の措置はございません。よって、5月20日締め切りの2次公募に関しては、設備導入は早くても2020年7月ごろからとなります。
特別枠の補助率が一律2/3に変更になります
コロナウイルス特別枠での申請では、補助率(補助金の支給率)が一律2/3に引き上がります。3月の一次公募では、小規模型(常時雇用する従業員が5名以下、製造業・旅館業等は20名以下)のみ、補助率が2/3となっていました。例えば1,500万円の設備投資で1,000万円得られるといった形ですね。
今回の変更では、コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者は、一律で2/3まで引き上げられる措置が取られました。従業員も多く、大型の設備投資を行う企業には嬉しいお知らせですね。
特別枠で不採択の可能性はあるの?
コロナウイルス感染症の影響を受けた企業でも、不採択となるリスクはあるようです。その場合は、コロナウイルス特別枠では不採択となりますが、そのまま一般枠での再申請として受理されます。その際は、通常枠ですので、補助率は1/2(小規模型は2/3)での補助事業実施となります。詳しくは公募要領の6ページにある記載をご確認ください。
※特別枠の要件を満たす申請は、特別枠で不採択の場合、通常枠で加点の上、再審査されます 。したがって、 条件を満たす場合は、特別枠でご申請ください。ただし、特別枠の申請が通常枠で採択された場合、通常枠の補助率等が適用されますので、ご注意ください(公募要領より抜粋)。
コロナウイルス特別枠で申請する条件とは
コロナウイルス特別枠で申請する条件は以下のとおりです。
設備投資の金額のうち1/6 以上が以下の条件を満たす申請が特別枠となります。
コロナウイルスの影響を受けても果敢に設備投資を行う企業はチャンスです
いかがでしょうか、厳しい経営環境下でも積極的に設備投資を行う企業にとっては嬉しい情報ですね。コロナウイルスによる影響が収束した後のことも考え、新たな事業展開、例えば新商品開発や新たな販路開拓も必要になってくるでしょう。その時に備え、今回のものづくり補助金にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
【執筆者のご紹介】
補助金支援コンサルタント・事業計画策定エキスパート・中小企業診断士 姫田 光太
ものづくり補助金申請支援では通算23連勝連続採択。小規模事業者持続化補助金9連勝、IT補助金では32件中30件採択。ものづくり製造業の採択率100%。平成29年度補正予算(平成30年実施)、平成30年度補正予算(平成31年実施)経済産業省系の補助金支援の採択率は100%。経営者の想いを伝える事業計画づくりがモットーの補助金申請支援コンサルタント。