ものづくり補助金4次採択結果発表!採択率激減31%
ものづくり補助金の4次採択結果が発表!今年度最低の採択率31%
経済産業省の2020年・2021年の目玉補助金、ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)の採択結果が発表されました!
2020年12月締め切りの4次申請の採択結果が公表され、応募者数は10,041者に対して採択件数は3,132者と、今シーズンでもっとも低い採択率31%の全国平均となりました。今年はコロナ感染症の影響で受かりやすいと言われていただけに、厳しい結果だったと言えるでしょう。
当社のサポートによる申請については、85件中76件の採択、採択率は約90%(89.4%)となりました。無事に採択された皆様、おめでとうございます!
弊社の採択実績は以下になります。
第1次締め切り分(2020年3月) 38件中37件採択(採択率97.3%)全国平均60%
第2次締め切り分(2020年5月) 60件中56件採択(採択率93.3%)全国平均57%
第3次締め切り分(2020年8月) 82件中74件採択(採択率90.2%)全国平均38%
第4次締め切り分(2020年12月) 85件中76件採択(採択率89.4%)全国平均31%
通算(2020年3月から2020年12月、265件中243件採択、採択率91.6%)
おかげさまで通年で90%以上の採択率を弊社では維持できました。事業計画の精度を高めるためのコンサルタントのヒアリングにご協力いただいたおかげです。受かってからも事務手続きが大変なのが補助金制度です。補助金が振り込まれるまでしっかりサポートさせていただきますのでご安心ください。
気になる第5次、第6次の採択率は?どうなる?
高い採択率をキープしてきた当社でも、今シーズン初めて89%、9割を切る採択率となり、一部のお客様には不採択結果をお知らせすることとなりました。全国平均の採択率は回を重ねるごとに低下しています。審査も厳しくなっていることがわかりますね。
申請件数を見てみると、毎回応募者が増加しており、おそらくものづくり補助金に対する認知度が上がるにつれて増加していると考えられます。令和2年4月採択発表分は2,287件の応募者数が、令和3年2月発表分は10,041件と5倍近く増加しています。一定金額の予算を割り振られる中で、申請者数が増加すればするほど少ないパイを奪い合う形になるので、採択率が低くなると思われます。より周到な準備、設備投資やシステム開発の明確な理由、完成度の高い事業計画書が求められますね。
さて、今後も継続されるこのものづくり補助金。2021年2月22日締め切りの第5次、また5月に予定されている第6次の採択率はどのように推移するか気になりますね。
弊社への申込み状況を見る限りでは、2月締め切りの申請者数は大幅に減少すると予想をしています(12月から2月と時間が短いことも関係しているのか、30件程度のサポートになる見込みです)。これは、2021年の目玉である事業再構築補助金に人気が移行しているからと考えられます。弊社への相談件数、申込み数を見ても事業再構築補助金に関するものが圧倒的に多い状況です。
事業再構築補助金に人気が移行していることを踏まえると、5次、6次の申請者数は減少し、採択率がアップする可能性もあると考えています。また採択を取るべき実力のある優秀な中小企業でも、一度採択を受けると交付決定あと10ヶ月は再申請ができないため、ライバルの事業計画の品質も低下し、受かりやすくなるという考え方もできます。反面、予算編成方法は不明ですが、年間一定額の予算を消化して、補助金の原資が少なくなるので採択率はさらに下がるのでは、という考え方もあります。こればかりは結果が出てみないとわかりませんね。
いずれにせよ、高品質な事業計画が求められますので、早め準備が必要なのはいつもと同じです。初回のご相談は無料ですので、気軽にお問い合わせいただければと思います。
【執筆者のご紹介】
補助金支援コンサルタント・事業計画策定エキスパート・中小企業診断士 姫田 光太
ものづくり補助金申請支援では通算43連勝、連続採択継続中。小規模事業者持続化補助金12連勝、IT補助金では32件中30件採択。ものづくり製造業の採択率100%。平成29年度補正予算(平成30年実施)、平成30年度補正予算(平成31年実施)経済産業省系の補助金支援の採択率は100%。経営者の想いを伝える事業計画づくりがモットーの補助金申請支援コンサルタント。