ものづくり補助金の採択率・採択結果!2025年の採択に向けて分析

目次
2025年ものづくり補助金は継続して実施!採択結果、採択率を分析
ものづくり補助金の採択率・採択結果を分析!例年人気が高く、当社でも多くの事業者様を支援させていただいている「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」、通称「もの補助」。第19次募集の締め切りは令和7年4月25日(金曜日)17時となりました!では、ものづくり補助金の採択率採択結果をあげるためにはどうすれば良いでしょうか?
2025年のものづくり補助金概要はこちら(リーフレット、中小企業庁)

ものづくり補助金の採択率を高めるには?
補助金を申請、採択するにあたって、1番気になるのはやはり採択率ではないでしょうか?2025年ものづくり補助金の採択率・採択結果を分析する上で重要となる、2024年の振り返りをしておきたいと思います。
ものづくり補助金採択率・採択結果がわかるデータポータル
今回は、ものづくり補助金総合サイトで公開されているデータポータル
を参考に、令和元年度補正予算事業・令和2年度補正予算事業・令和3年度補正予算事業の申請及び採択状況について紹介します。
2024年ものづくり補助金の概要については、下記記事をご確認ください。
2024年までのものづくり補助金の採択率は?
・ものづくり補助金申請件数、採択結果および採択率の推移
以下は1次〜15次、約4年間に及ぶ申請件数と採択率の推移です。ものづくり補助金の採択率・採択結果を考える上で、2024年の分析はかかせません。

本補助金の採択率・採択結果ですが、1次の採択率62.5%と4次の30.8%では、30%以上の開きがあります。7次以降は50%を継続して超えています。この時期の採択率は比較的安定していると言えます。
14次は50.7%、15次は50.2%とやや低下しています。12次、13次に比べて申請件数が増加した影響もあると考えられます。
最近の傾向としては、2024年に大きく制度改革があった点があげられます。オーダーメイド枠の新設、DX、DX枠の申請がありました。制度が大きく変わった2024年は採択率は激減する結果となりました。
ものづくり補助金は2者に1者は採択される補助金ではありますが、逆に言えば2者に1者は不採択となっている状況です。
・ものづくり補助金15次締切における申請枠別の採択率
採択率をもう少し詳しく見てみましょう。
15次(2023年7月28日締切)の申請枠別の採択率は下記となっています。

ものづくり補助金総合サイト 採択結果より引用、加工
申請枠ごとに、採択率の差が見られる結果となっています。
通常枠、回復型賃上げ・雇用拡大枠は全体の採択率とあまり相違ありません。「DXに資する革新的な製品・サービス開発又は⽣産プロセス・サービス提供方法の改善による⽣産性向上」が求められたデジタル枠に関して、若干採択率が高くなっています。
2024年ものづくり補助金では、「成長分野進出類型(DX・GX)」という申請枠が設けらました。補助率も2/3と通常の1/2より高いので、狙い目の枠と言えました。しかし、逆に非常に採択率の低い申請枠となりました。
グリーン枠、グローバル市場開拓枠も全体に対してやや厳しい結果です。申請者数が少ないため、採択率がぶれやすい傾向(グリーン枠は14次では採択率55.0%)にはあると思います。
2024年の省力化(オーダーメイド)枠(補助上限8,000万円)、グローバル枠(補助上限3,000万円)の申請者数や採択率が気になるところではあります。補助金額が大きい申請枠のため、他の枠に比べて厳しい要件をしっかり満たす必要があると考えられます。
2025年ものづくり補助金、採択されやすい業種は?
申請者の業種は下記になります。

ものづくり補助金は、その名の通りいわゆる「ものづくり」企業である製造業が多く活用しているイメージがあると思います。実際、活用しているのも約40%が製造業とダントツで多いです。採択率も約60%と頭ひとつ抜けています。全体の採択率より高い採択率となっています。
一方で、半数以上はものづくり企業「以外」が申請していると見ることもできます。
製造業以外でも、採択される可能性は十分あります。いかにものづくり補助金の趣旨や目的に沿った事業計画書が作成できるかがポイントになると思います。
ものづくり補助金では、申請額も採択率に影響するって本当?
続いて、補助金の申請額については、下記の通りです。
補助上限額は、通常枠で1,250万円(従業員数21名以上)とされていましたが、500万円超〜750万円までがボリュームゾーンとなっています。
注目すべきは、赤の折れ線グラフでわかるように、申請額が大きくなるにつれて、採択率も右肩上がりである点です。
設備投資や機械購入の金額が大きければ大きいほど、事業に与える影響が大きくなります。インパクトのある事業計画書になる可能性はあります。
もちろん、採択率を上げるだけのために、無理して申請額を上げる必要はありません。しかし申請額が大きいほど採択されやすい傾向にある、という点は念頭に置いておきたいです。
2025年ものづくり補助金の採択率を確実にアップ!加点項目は必ずチェック
続いて、加点項目の数に関するデータです。

加点項目とは、審査上有利になる項目のことです。
15次申請では、下記が挙げられていました。
・小規模事業者または創業5年未満の事業者
・経営革新計画の認定を取得している事業者
・事業継続力強化計画の認定を取得している事業者
・年率平均2%の賃上げ(給与総支給額アップ)+事業場内最低賃金60円、年率平均3%の賃上げ+事業場内最低賃金90円、または年率平均6%の賃上げ+事業場内最低賃金+30円かつ毎年+45円以上ずつ増加、を予定し、従業員に表明している事業者
・「女性の活躍推進 企業データベース」に女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画を公表している事業者
・「両立支援のひろば」に次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表している事業者
など
加点項目も、概ね採択率が右肩上がりになる傾向にあります。
4個以上は申請した事業者が少ないため、採択率がぶれている可能性があります。全体の採択率約50%を超えるためには、少なくとも2個以上を目指したいです。
3個申請できれば、採択率が7割に近づきます。
加点項目は、ものづくり補助金の採択率を上げるために、対応必須と言えるでしょう。
採択結果、採択率をさらに高めるために
最後に、補助金申請の要である事業計画書の作成時間については下記となります。
加点項目に加えて、チェックしたいデータの1つです。
申請したことがある事業者の方ならご存知かと思います。申請する際のアンケートで事業作成時間を回答する項目があります。
かなりバラつきがある結果となっています。採択率50%以上に限ってみると、少なくて40時間。多い場合100時間以上要していることが伺えます。
また、あくまでこのデータは事業計画書の作成時間のみの所要時間です。
補助金申請にかかる時間の多くは事業計画書の作成時間です。これ以外に、申請要件の確認や必要書類の手配にもかなり時間を要します。
補助金申請が初めての事業者であれば、多めに見積もっておいた方がよいでしょう。
2025年ものづくり補助金、専門家に依頼して採択率アップを目指そう!
以上、主に設備投資・機械購入にあたって活用できるものづくり補助金の採択率についてご紹介してきました。
採択率を上げるための方法として、補助金申請のプロフェッショナルにサポートを依頼することは非常に有効と言えます。
2025年ものづくり補助金採択率採択結果を高める上で、事業者自身が補助金の申請を行うことが困難な場合もあります。そんな時は中小企業診断士など専門のコンサルタントに相談することをおすすめします。
当社では約250名の中小企業診断士が補助金申請のプロフェッショナルとして多くの事業者様をサポート。無事に採択につなげています。
30〜50%となっているものづくり補助金の採択率ですが、当社は常に90%前後の採択率を誇っています。
補助金申請のコンサルタント選びのポイントは、こちらをご覧ください。
採択率アップに向けて、Web相談を受付中
当社では、代表がZoomによるWeb無料相談を実施しており、2024年ものづくり補助金に関しても、すでに多くの事業者様よりご相談いただいています。2025年ものづくり補助金採択率採択結果を高める上で、ぜひご相談ください。
ぜひ、お早めにご相談いただけますと幸いです。

参考:
経済産業省 ものづくり・商業・サービス 生産性向上促進補助金について
【執筆者のご紹介】
補助金支援コンサルタント・事業計画策定エキスパート・中小企業診断士 姫田 光太
ものづくり補助金申請支援では通算50件以上連続採択、連続採択継続中。小規模事業者持続化補助金12連勝、IT補助金では32件中30件採択。ものづくり製造業の採択率100%。平成29年度補正予算(平成30年実施)、平成30年度補正予算(平成31年実施)経済産業省系の補助金支援の採択率は100%。事業再構築補助金のアドバイス支援では採択率90%以上継続中!
【ものづくり補助金アドバイザーとしての活動】
現在は採択率を高めるためのアドバイザーとして補助金・助成金採択支援どっとコムの代表コンサルタントとして活動。また補助金コンサルタントを養成する補助金・事業計画策定講座のメイン講師を務めるなど精力的に活動中。経営者の想いを伝える事業計画づくりがモットーの補助金申請支援コンサルタント。