大規模成長投資補助金、採択率、採択結果分析【工場新設】

2024年、大規模成長投資補助金の採択結果、採択率分析
大規模成長投資補助金、採択率、採択結果分析!大規模成長投資補助金の2024年の全国平均採択率は15%前後となりました。当社の一次審査通過率は8件中7件。書類審査通過率87.5%!また、2024年第二回公募の書類審査通過率は100%も達成!圧倒的な採択率と豊富なノウハウ。大規模成長投資補助金コンサルタントが無料相談!
目次
- 1 大規模成長投資補助金の採択率分析
- 2 2024年、大規模成長投資補助金採択率、採択結果まとめ
- 3 高採択率コンサルがより詳しく解説!大規模成長投資補助金1次公募の採択率、採択結果分析
- 4 過大投資に注意!全社売上高に対する投資額割合
- 5 大規模成長投資補助金2次公募の採択率、採択結果分析
- 6 大規模成長投資補助金の採択率(書類審査・面談審査)
- 7 採択率アップに向けて大規模成長投資補助金コンサルタントを活用するべきか?
- 8 大規模成長投資補助金で採択できない企業の「よくある間違い」
- 9 大規模成長投資の採択の実績が最重要
- 10 資格は必要?依頼するコンサルタントは?
- 11 2024年、大規模成長投資補助金の採択事例紹介
- 12 大規模成長投資補助金、採択率アップに向けて【無料Web相談を受付け中】
- 13 大規模成長投資補助金、採択率、採択結果分析:執筆者のご紹介
大規模成長投資補助金の採択率分析
2024年、大規模成長投資補助金、採択率、採択結果を分析してみます。全国平均の採択率は、1次公募14.8%、2次公募10%(追加採択除く)と、かなり狭き門となりました。
「中堅・中小企業業の賃上げに向けた大規模成長投資補助金」は、中堅・中小企業が、持続的な賃上げを行うことが目的。省力化などによる労働生産性の抜本的な向上と事業規模の拡大を図るために行います。工場の拠点新設や大規模な設備投資に補助が行われるもので、補助上限額が50億円、下限額10億円と規模が大きな補助金です。
今回は、この中堅・中小企業業の賃上げに向けた大規模成長投資補助金、大規模成長投資補助金採択率、採択結果、1次公募、2次公募採択結果ついて紹介します。
2024年、大規模成長投資補助金採択率、採択結果まとめ
まず大規模成長投資補助金、採択率、採択結果についてまとめました。2024年までの採択結果、採択率は以下となっています。第二回公募では全国平均9.1%と非常に厳しい審査結果となりました。
大規模成長投資補助金(2次公募「一般枠」)の採択発表
2024年10月15日発表:有効申請件数605件、書類通過218件、採択件数55件、採択率9.1%
大規模成長投資補助金、2次公募採択結果のポイント
1次審査の不採択企業同士の争いともなった2次公募。申請企業数は微減の605件。採択件数は前回の約半数の55件となりました。採択率はなんと9.1%と、10社のうち9社は不採択となる厳しい結果となりました。
大規模成長投資補助金(1次公募)の採択発表
2024年6月21日発表:有効申請件数736件、書類通過254件、採択件数109件、採択率14.8%
大規模成長投資補助金、1次公募採択結果のポイント
初めて実施された大規模成長投資補助金。736件の有効申請に対して、採択件数は109件と狭き門になりました。大規模な投資に使えると非常に人気が高く、申請件数は想定よりも多かったようです。高度な事業計画でないと審査を通過できない。また面談でも多くの企業が不採択となる、ハードルの高い補助金であることがわかりました。
高採択率コンサルがより詳しく解説!大規模成長投資補助金1次公募の採択率、採択結果分析
まず、3月より公募が開始され、6月下旬に採択発表となった1次公募について。各種指標の中央値は下記となります。

参照:中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金
(参考)1次公募における各種指標の中央値(採択者、申請者全体)
1次公募の有効申請件数は736件のうち、定量面での評価を行う書面(1次)審査。254件が計画の蓋然性を審査するプレゼンテーション(2次)審査に進みました。最終的に、109件が採択されました(採択倍率は約6.8倍) 。
1次公募の採択者についてより引用
書類審査の採択率は35%と、約3者に1者が採択されています。そのうち、プレゼンテーション審査の通過が43%となり、ここで半数以上が不採択となっています。
また、
採択者の平均投資予定額は約54億円、平均目標賃上げ率の中央値は4.3%と、高い目標水準の事業が採択となりました。
と記載されています。
その他の各種指標もほぼ採択者の方が申請者全体より高い数値となりました。
目標値を高くすれば採択されるわけではないと思います。しかし全体と比較すると、採択者が高い目標水準を掲げていることは明らかです。
特に、全体の売上高増加額は採択者+46.7億円、申請者+23.1億円、補助事業売上高総額は+41.2億円、申請者全体+23.1億円と倍以上の差があります。
売上高の差が、結果的に他の指標の差にもつながっている印象を受けます。
過大投資にはならない確実性のある範囲で、売上高や労働生産性、そして本補助金のテーマでもある賃上げを高い水準で達成できるような説得力のある事業計画が求められることが伺えます。
過大投資に注意!全社売上高に対する投資額割合
唯一採択者の方が低い数値となっているのが「全社売上高に対する投資額割合」です。この「全社売上高」は、事業計画として将来の売上高ではありません。最新決算期の売上高を指します。投資額自体は採択事業者の方が高いことに対し、全社売上高に対する投資額割合が採択事業者の方が低い。つまり採択者の方が、最新決算期の売上高が高いことになります。ここでも、大規模投資ではあるが、過大投資ではない計画が評価されていることが伺えます。
大規模成長投資補助金2次公募の採択率、採択結果分析
次に、6月より公募が開始され、10月に採択発表となった2次公募について、各種指標の中央値は下記となります。

参照:中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金
(参考)2次公募における各種指標の中央値(採択者、申請者全体)
2次公募の有効申請件数は605件のうち、書面および定量面での評価を行う一次審査を経て、218件が計画の蓋然性を審査するプレゼンテーション(二次)審査に進み、追加採択を含めて最終的に85件が採択されました。
参照:中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金
2次公募の採択者についてより引用
大規模成長投資補助金の採択率(書類審査・面談審査)
書類審査の採択率は約36%、そのうちプレゼンテーション審査の採択率は約39%となりました。2次公募は追加採択の発表もありましたが、1次公募とほぼ同じ程度(微減)の採択率となりました。
応募件数や平均投資予定額は1次公募よりやや減少しています。
また、
採択者の平均投資予定額は約44億円、平均目標賃上げ率の中央値は5.4%と、高い目標水準の事業が採択となりました。
2次公募の採択者についてより引用
と記載されており、2次公募も、1次公募同様、相対的に見て高い目標水準の事業が採択されています。
その他、1次公募の平均投資予定額は約54億円、2次公募の平均投資予定額は約44億円とされています。本補助金は最大50億円、補助率1/3以内のため、150億円以上の大規模投資が効率的ではありますが、実際は事業規模に見合った現実的な投資額、事業計画での申請が多かったことが伺えます。
大規模成長投資補助金の目的・事業概要
改めてのご案内になりますが、「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」は、地域の雇用を支える中堅・中小企業が、人手不足等の課題に対応し、成長していくことを目指して行う大規模投資を促進し、その結果、地方における持続的な賃上げを実現することを事業目的としています。
足元の人手不足に対応するための省力化等による労働生産性の抜本的な向上と、事業規模の拡大を図るために行う工場等の拠点新設や大規模な設備投資に対して補助金が支給されます。
大規模成長投資補助金の経費と審査基準
ご参考までに、今年度の公募の補助対象経費、審査基準は下記となります。(今後公募がある場合、変更される可能性あり)


説明会セミナー動画の資料より引用
採択率アップに向けて大規模成長投資補助金コンサルタントを活用するべきか?
8社を支援した実感として、申請書のハードルは非常に高いと感じます。難易度の高さを踏まえるとコンサルタント活用はした方が良いと思います。実際、採択を受けた5社のうち、2社は一次審査をコンサルタントを活用せずに自社でチャレンジして不採択となっています。我々が支援して採択できたことを考えると、補助金コンサルタントを活用して良い結果につながったと言えます。採択金額も数十億円でしたので、お客様は当社を活用していただき良かったと思います。逆に活用しなければ10億円以上の機会損失になっていたと考えると…。ではコンサルタントは何を基準に選ぶべきでしょうか?
大規模成長投資補助金で採択できない企業の「よくある間違い」
経済産業省の補助金採択率を売りにするコンサル会社は多いですが、「大規模成長投資補助金」の採択件数、採択率で必ず比較してください。10社のうち9社が不採択となる補助金です。
経産省系補助金の採択件数、採択率だけを売りにしている
大規模成長投資補助金は経産省系補助金1,500社を支援している当社でも、別次元の難易度の高さです。経産省系の補助金実績が多いだけでは採択を勝ち取ることは難しいです。大規模成長投資補助金の採択を何件、受けているのかを確認する必要があるでしょう。
ものづくり補助金や事業再構築補助金の採択を売りにしている
先に述べた通り、大規模成長投資補助金は別次元の難易度です。経産省系で有名なものづくり補助金、事業再構築補助金とは採択率に大きく差があります。ものづくり補助金や事業再構築補助金は全国平均採択率は30%から50%程度。しかし大規模成長投資補助金の全国平均採択率は10%から15%となっています。これらの補助金経験が豊富でも、大規模成長投資補助金では歯が立たないでしょう。
銀行紹介コンサルタントなど「紹介が安心」と思っている
一般的な企業経営者の皆様は、補助金支援業界のことなどわからないでしょう。コンサルタントは「紹介が安心」と、銀行紹介コンサルなどを活用する方が多いです。大きな融資も受けるでしょうし、金融機関の意向は無視できないと思います。ただし、その紹介コンサルに大規模成長投資補助金の豊富なノウハウ、実績があるのかを必ず確認しましょう!
「面談プレゼン対策」を売りにしている
上記のように大規模成長投資補助金の採択実績が少ないコンサル会社は、プレゼンの内容を本当は知りません。実際の2024年のプレゼンでは、審査員からさまざまな多岐にわたる質問がありました。補助金・助成金採択支援どっとコムでは2024年の実績をもとに想定問答を作成。実際に面談した企業様から得た生の情報で、プレゼンリハーサルを行います。
一次審査通過だけを売りにしている
当社では一次審査の通過率は87.5%。一件しか不採択になっていません。ある程度知識の豊富なコンサルタントなら、確かに書類審査は通過できるかもしれません。実際には、一次審査書類の内容は2次面談でも重視されています。おそらく面談時にはある程度の優劣は付いていると考えられます。よって、中途半端な申請書では、一次を通過したとしても、採択は勝ち取れないでしょう。なお、補助金・助成金採択支援どっとコムでは、上記のプレゼン対策により、書類審査通過のみならず、5社の採択に貢献しています。
「採択後も安心のサポート」を売りにしている
アフターフォローが充実、と記載しているコンサル会社は多いですが、当社からすれば当然です。補助金受給は受かってからが重要です。さらに、大規模成長投資補助金は通常の経産省系補助金とは全く違った採択後の対応が必要です。補助金・助成金採択支援どっとコムでは多くの大規模成長投資補助金の採択後サポートを現在も行っています。さまざまなトラブルにもアドバイスを行なっていますので、安心して補助事業に集中することができます。
大規模成長投資の採択の実績が最重要
コンサルタントのフレームワークを熟知しているか
実際に支援してみるとコンサルタントの活用するフレームワークをしっかり理解しているかどうか。また、採択のポイントを押さえた資料作成が採択には必要不可欠であるとわかりました。腕の良いコンサルタントや支援実績の多い大手コンサル会社でも、補助金に関する造詣が深く、採択ポイントを踏まえた支援ができないと採択は勝ち取れません。事業の将来を描くと同時に、補助金採択を受けるためのポイントも理解している。そのようなコンサルタントが望ましいでしょう。
コンサルタントを選ぶ際に確認することは?
しかし、ホームページ等で調べてみても、そもそも全国の採択企業数自体が少ないので、実績があるかどうかは調べてみないとわからないですね。まず2024年に実際に採択を受けている支援機関、補助金コンサルタントなのか、しっかり確認してください。それもたまたま1社受かっただけではなく、複数の採択を受けている。つまり採択のノウハウを確実に蓄積できているか。勝ちの法則を理解しているかどうか確認してみてください。
資格は必要?依頼するコンサルタントは?
コンサルタントを活用する場合、どのようなコンサルタント、士業等に依頼するべきでしょうか?大手コンサルティング会社、民間コンサルタント、税理士、中小企業診断士、行政書士など様々な依頼先があります。
大手コンサルティング会社への依頼
申請書はコンサルタントのフレームワークを多用するため、大手のコンサル会社は良い選択肢かもしれません。ただし、申請書作成のプロではない点に注意が必要です。実際に当社にも大手コンサルがアドバイスして不採択、当社に依頼してきた案件があります。支援料も高額となり、数千万円のサポート料が必要かもしれません。金額や実績をよく調べてから依頼してください。
民間コンサルタントへの依頼
経済産業省の補助金に強い資格、中小企業診断士に依頼するのも良い方法です。資格も大規模成長投資補助金コンサルタント選びのポイントです。ただし私の周りで本補助金を複数採択させた会社や診断士は知りません。また中小企業診断士はMicrosoftのエクセルやワードでの書類作成が得意ですが、今回はパワーポイントを使用するので、ノウハウが少ないと思います。
大規模成長投資採択の実績は?
2024年の支援実績、採択実績があるか、しっかり確認してください。大手コンサル出身の中小企業診断士なら良い選択かと思います。当社では採択実績の高いスタッフをメインに、1,000社以上を採択に導き監修した私がアドバイザーとしてメンバーに入ります。また大手コンサル出身者や大手コンサル勤務の企業内の中小企業診断士等に書類のダブルチェックを依頼しています。高い採択率をキープするために優秀なコンサルタントをアサインしています。
2024年、大規模成長投資補助金の採択事例紹介
実際の採択事例の声:建築部材製造業の活用イメージ
実際に当社サポートで採択を受けた企業様のご紹介です。早めに当社にご相談いただき、採択することができました!
旧工場2拠点を、生産性向上、効率化のために拠点統合。また、最新式設備を備えた最新の製造拠点、新工場を建設。さらに非効率な物流、生産フローを改善して、利益率を大幅に改善。国内でのトップシェアを目指す計画で申請しました。
補助金・助成金採択支援どっとコムによる採択事例紹介
大規模成長投資補助金を活用して、工場を増改築し各生産物流拠点を統合。また、自動化製造ラインを新設し、主力製品群の生産能力を増強。賃上げに繋げるために補助事業を実施中です。難易度の高い大規模成長投資補助金にて、補助金・助成金採択支援どっとコムのサポートにより見事採択を勝ち取りました!
大規模成長投資補助金、採択率アップに向けて【無料Web相談を受付け中】
現在、「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の今年度の公募は終了した旨が公表されています。しかし2025年も公募が再開されることが決定しています。
大規模成長投資補助金は公募開始から応募まで期間が限られる可能性があり、また少なくとも10億円以上の大型投資になるため、早めの準備が必要です。大規模成長投資補助金、採択率、採択結果で最高の結果を得るためには今すぐ準備をスタートしてください!
書類審査より狭き門である、プレゼンテーション審査への対応も必要です。
準備事項が多岐にわたることが想定されます。当社では、代表がZoomによるWeb無料相談を実施しています。準備の早い会社はすでに相談を始めています。
お早めにご相談いただけますと幸いです。
参考:
【2025年度版】大規模成長投資補助金コンサルタント選びのポイント
中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
中堅・中小企業の賃上げに向けた 省力化等の大規模成長投資補助金 説明会資料
大規模成長投資補助金、採択率、採択結果分析:執筆者のご紹介
大規模成長投資補助金コンサルタント
ものづくり補助金コンサルタント
事業再構築補助金申請コンサルタント
事業計画策定エキスパート・中小企業診断士 姫田 光太
大規模成長投資補助金、採択率、採択結果:執筆者の採択実績
補助金申請コンサルタントとして活躍。ものづくり補助金申請支援では通算50件以上連続採択。大規模成長投資補助金コンサルタントでは、コーディネーター。そしてプロジェクトマネジャーとして5社の大型採択、60億円以上をサポート。
大規模成長投資補助金、採択率、採択結果:採択件数、採択率ご紹介
ものづくり製造業の採択率100%。平成30年度補正予算(平成31年実施)までの経済産業省系の補助金支援の採択率100%。事業再構築補助金のアドバイス支援では採択率90%以上継続中。現在は採択率を高めるためのアドバイザーとして代表コンサルタントとして活躍。また、補助金コンサルタントの養成講座のメイン講師も務め精力的に活動中。経営者の想いを伝える事業計画づくりがモットーの補助金申請支援コンサルタント。