ものづくり補助金・事業再構築補助金・IT導入補助金の補助金コンサルタント(申請支援・申請コンサルティング)

千葉県採択事例 千倉水産加工販売株式会社様千葉県船橋市 水産加工品製造・販売 - 「事業再構築補助金」利用

正式名称
令和2年度第3次補正・ 令和3年度補正・令和4年度予備費 事業再構築補助金(第7回) 通常枠
受給総額
4,000万
活用内容
設備投資

補助金を活用して、タカハシガリレイ社製の最新式トンネルフリーザー(急速凍結機)OSJ-150FF-10NY型を導入。
当社の主力製品であり、保存性の高さや乾燥による旨味や栄養価の向上により人気が高まる魚の干物の革新的な生産プロセスを構築。

補助金申請の背景

当社は、魚の切身や干物などの水産加工品を、生協(生活協同組合)やECサイトを通じて各家庭に販売しています。コロナ発生後、自宅での食事が増え、受注は拡大傾向にありましたが、感染症の影響による協力工場の稼働停止、技能実習生の受け入れ停止等により、顧客が求める生産量に対応できる体制が構築できていませんでした。また、ウクライナ情勢の緊迫化により、ホッケや鮭など輸入魚はもちろん、唐揚げに使う小麦粉等の原材料費、原油高による物流費や燃料費の高騰も深刻です。
当社は、既存工場の老朽化もあり、懇意にしていた同業者が後継者不足で手放すことになった千葉県大網白里市にある工場を買い取りました。新九十九里工場をコロナやウクライナなどの経済社会の変化に対応する拠点と位置付け、最新設備の戦略的投資を行い、高鮮度干物と九十九里浜産ハマグリ製造における革新的な製造方法の確立による思い切った事業再構築を行うことを決意しました。

補助金の活用内容とその成果

高精度フリーザーの大胆な投資により、速やかに最大氷結晶生成帯を通過する凍結によるドリップ(旨味)の流出の防止など高鮮度化、6時間以上要していた冷凍工程がおおよそ12分から20分になる等の大幅な生産リードタイム短縮などが実現しました。不良品の発生抑制による原料費削減、自動化による人件費削減などにより、原油価格・物価高騰等の影響によって高まる製造原価の抑制も可能となりました。
当社にとって新しく、同規模の競合企業に比べても優位性の高い取り組みとなる、思い切った大胆な事業再構築が実現しました。

お客様の声

取締役 今 圭介様

以前、ものづくり補助金の申請をサポートしていただいたことがあり、事業再構築補助金も引き続きご支援いただきました。大型の補助金で、申請制度がより複雑に感じましたが、きめ細やかにご説明、ご対応いただき、充実した内容の事業計画を作成できた結果、無事採択につながりました。ありがとうございました。

「地域の水産業を活かし、安全な水産食品で社会に貢献する」の経営理念のもと、水産加工に携わり20年以上の経験を持つベテランが、長年にわたり培ってきた経験と勘を活かし、「安心・安全で笑顔のあふれる食卓へ」を合言葉に、日々商品開発、製品づくりを行っています。